壱岐誕生の伝承神話
私たちの祖先は遠い昔に神話や伝承を生み、言い伝えてきました。壱岐にもその誕生に関する伝承神話が残されていて、以下の神話は、折口 信夫氏が壱岐採取し、記録した壱岐誕生の伝承神話です。
「壱岐の国は、生き島である。それで「いき」とういのである。はじめは、神様がこの島を生まれたとき、海野か故、八本の柱を立てて、それにつないで、ながれてしまわぬようにしたのである。その柱が折れ残って、今も岩となっている。折れ柱というのが、それである、渡良の大島、渡良の神瀬(こおぜ)、湯ノ元沖、勝本の長島、諸津、瀬戸、八幡の鼻、久喜と八つあるわけである。このうち、神瀬が一番大きく、久喜のは柱本岩ともいうている。しかし、その綱が切れて、島は少しずつ動いて、さらけて(さすらう)いるのである。」
古代から言い伝えられているこの伝承神話に登場する八本の柱は今でも残っています。神話がそのまま事実ではないでしょうが、古代の人々の生活や歴史がその背景に見受けられ非常に興味深いものがあります。


